●「吉田学園医療歯科専門学校」
札幌の「吉田学園医療歯科専門学校」の救急救命学科では、実践を重視しており、あらゆる救急現場でも対応できる技術と知識をもった、信頼される救急救命士を養成しています。
「救急車実習」では、札幌市内を実際に走行しながら、救急車の中で救急実習を行ないます。
実際の救急車内での活動は、揺れていたり、急停止をしたりと、さまざまな条件の中でも処置を行なう必要があります。
この実習では、公道を走行することができる救急車両の中で行なうので、必ず現場でも活かされるはずです。
「リバーレスキュー実習」では、水難事故から大切な命を守るため、河川と自然の恐ろしさを理解して、河川において救助する方法や、その際に必要となる技術などを習得します。
「ライフセービング実習」は、ライフセーバーとして活躍をしている方から指導を受けて、水難事故での初期的な救助方法などについて学ぶ「水難救助訓練」を行ないます。
「山岳救助実習」は、登山中に発生した病気や事故ということで、救急資器材のない状況を想定した処置や搬送の方法を学びます。
「冬山救助実習」では、スキー場パトロール隊の方から直接指導を受けます。
そして、雪山で起こったケガや事故を想定した、救急処置や搬送方法を習得します。
「車外救出実習」は、車両事故が起こった場合を想定し、車内から傷病者を救出する方法などを学びます。
また、「気道確保」の実習では、気管内に特殊チューブを挿入して、気道確保をする救急救命処置を学び、「静脈路確保」では、薬剤を使用して、静脈路確保の救急救命処置を習得します。
●「帝京平成大学」救急救命士コース
「帝京平成大学」の現代ライフ学部経営マネージメント学科救急救命士コースでは、経験豊かな救急医と救急救命士を教授陣として迎えており、万全な実学教育によって優秀な救急救命士を育成します。
「ダブルキャンパス制」により、池袋と千葉から、自分の都合に合ったキャンパスを選択することができます。
また、決められた単位を取得すると、救急救命士国家試験の受験資格を取得することができます。
そのほかに、教員免許などの資格も取得することが可能で、進路の選択肢はさまざまあります。
さらに、医療、健康、心理、教育、国際コミュニケーションなど、幅広い分野を習得することで、多角的な視点から、病院前救急医療を理解し、実践的で高度な能力を身につけることができるのです。
1年次は、基礎科目を学習し、幅広い知識を習得していきます。
実習は、世界標準の「BLS」を学びます。
BLSとは、Basic Life Support (一次救命処置)を略したもので、突発的に発生した心停止に対する救命処置法のことです。
2年次は、専門科目を学習し、救急救命士になるために必要な医学的な知識を学びます。
実習は、救急救命処置を中心に行ないます。
3年次は、医師の指示下で行なう病院実習があります。
また、千葉県などの消防機関が協力し、救急車の中での実習を行います。
4年次は、さまざまな救急現場を想定して行なう「総合シミュレーション」に取り組んだり、国家試験受験のための勉強をしたりと、4年間学んできたことの集大成を行ないます。
救急救命士は国家資格として、厚生労働大臣が認定しています。
救急救命士になる方法は、救急救命士法でいくつか定められています。
救急救命士になるための国家試験は、厚生労働大臣が年に1度行なわれています。
その受験資格は、高校卒業者の場合は、学校か救急救命士養成所で、救急救命士になるために必要な知識と技術を習得した人です。
この場合は、2年以上、文部科学大臣が指定している救急救命士になるための専門の学校で、必要な知識を習得し、厚生労働大臣が認定している国家試験に通ることが条件です。
ただし、現在、救急救命士が活躍する現場は、救急車に乗車している救急隊員である必要があります。
また、救急隊員は、地方自治体に勤務している消防官なので、必要な知識や技術を学校で習得して、さらに消防官となる採用試験に合格しなければならないのです。
救急救命士の国家資格に合格したからといって、すぐに救急車において活躍することができる訳ではないのです。
つまり、救急救命士になるには、2種類の試験に受かる必要があるのです。
まず、消防官になるために、各自治体で行なわれる、消防官採用試験に合格することです。
そして、厚生労働大臣が認定している、救急救命士国家試験に合格することです。
消防官に合格してから救急救命士の資格を取るか、救急救命士の資格をとってから消防官になるかということになります。
消防官が救急救命士になるには、消防法に規定されている救急業務に関した講習過程を修了し、さらに5年以上、または2000時間以上の救急業務において、救急救命士として必要となる知識と技術を1年以上習得する必要があります。
消防官が救急救命士になるには、まず、救急車に乗車できる資格の「救急技術員」を取得します。
そのためには、各地方自治体で行なわれている、消防学校の救急技術研修を修了しないといけません。
また、救急技術研修を受講するためにも、選抜試験に合格する必要があります。
そして、250時間以上の研修を修了したら、救急技術員の資格を取得することができるのです。
消防官が救急隊員になるには、救急隊員になるため必要な救急技術資格を取得して、さらに「救急正隊員」となって5年以上の経験を得る必要があります。
または、乗車経験を2000時間以上得て、救急救命士要請研修を受けるための選抜試験資格を取得し、さらにその研修を修了してから、厚生労働大臣認定の国家資格に合格する必要があるのです。
このように、救急救命士になるということが、どれほど大変なことかわかると思います。
しかし、人の命に関わる重要な役割を果たす仕事なので、それだけの努力が必要なのは当然といえるでしょう。
救急救命士になるためには、豊富な知識と技術の習得、という涙ぐましい努力が必要となります。
しかし、緊迫感あふれる現場において、人の命を救うという重要な仕事なので、当然のことといえると思います。
救急救命士に、最も早くなるためには、厚生労働省が指定する養成学校に通うことです。
高校卒業以上、または、外国で12年の学校教育課程修了者を対象として、救急救命士国家試験の受験資格を2年間で得ることができます。
また、養成学校に通った人は、国家試験の合格率は90%と非常に高い確率で合格しています。
救急救命士の養成学校では、1年次から専門的な知識や技術を学習していきます。
また、早くから、公務員試験対策のための授業も開講されています。
さらに、国家試験と供に、消防署試験も受けられる構成になっています。
生徒それぞれの希望地に合わせて、繰り返し講義と模擬試験を行い、合格へと着実に導きます。
また、熟練された講師陣を、各種専門機関から招いているので、本格的な内容の授業を受けられます。
さらに、進んで学習しようとする環境も整備されていたり、特別セミナーが多く実施されていたりと、とても充実しています。
実習は、現場で実際に使用されているものと同様の救急車を使用したり、シミュレーション人形などを使ったりすることで、救急現場のあらゆる状況を想定した実習を繰り返し行ないます。
それにより、現場において必要となる、救命のための高度な技術と、適切な判断力を身につけます。
また、万一の状況に備えて、卒業後に6ヶ月間の研究コースを設置することで、生徒全員が目標を達成することができるように、アフターフォローの面においても力を入れているので安心です。
ただし、養成学校によって、多少違ってくるので、事前にカリキュラムなどを必ず確認しておく必要があります。
埼玉県消防学校内にある「救急救命士養成所」は、平成11年4月に開設されて、救急救命士国家試験の受験資格を取得するための、救急救命士のための養成教育訓練や、再教育を実施しています。
この養成所には、一般の人は入所することができず、埼玉県内の消防本部に所属している救急隊員を対象としています。
また、その中でも、入所できる条件があります。
救急隊員の中で、厚生労働省令で制定されている、救急業務に関する250時間の講習を修了している人で、なおかつ、5年以上救急業務に勤めている人、または、救急活動時間を2000時間以上経た人です。
また、救急救命士養成所へ入所して、救急救命士を目指す人を対象として、年に4回、救急救命士養成所入所前の実力テストを行なっています。
事前の勉強量が不足した状態で入所した人は、養成所に入所した後もなかなか成績が上がらずに、研修が進むに従って、十分に勉強した上で入所した人と、成績の差が大きく開いてしまうことが多いです。
そして、国家試験にも、不合格になってしまったり、ぎりぎりのところで合格していたりしている状況です。
そのため、入所を考えているのなら、しっかりと事前の勉強を行なう必要があるのです。
入所してからのシミュレーション実習において、基本的な手技に大きなレベル差が生じます。
レベルの低い人は、日ごろの勉強に加えて、開いてしまったレベル差を埋めていかなければなりません。だから、そのような人にとっては、養成所での研修は、かなり厳しいものとなるでしょう。
そんな苦しい思いをしないように、入所する前に、現場での活動や訓練について、普段から、積極的に先輩救命士から指導を受けるようにし、基本的な手技をしっかりと習得してから入所するようして下さい。
救急救命士は、以前、「電気ショック」と一般的にいわれる除細動処置をしたり、点滴による静脈確保したりすることは可能でしたが、薬剤を投与することは認可されていませんでした。
ところが、平成18年4月から、「アドレナリン」という薬剤を、救急救命士によって投与することが可能となりました。
これは、医師の包括的な指示下においての除細動と、気管挿管に続く、救急救命士による救急救命処置の範囲拡大に伴ったものです。
一般的に、アドレナリンは、強心剤として使われており、血圧や心拍数を上昇させ、気管を広げるなどの効果をもった薬剤です。
救急救命士は、救急現場や救急車の中で、意識を失い心臓機能が停止している状態の傷病者に対して、医師の指示下において、アドレナリンの投与を行ないます。
また、アドレナリンを投与することができる救急救命士は限られています。
厚生労働省により示された基準に沿った講習や、医療機関で行なう実習を修了していないと、投与することができません。
そのため、救急救命士は、医師の指導を受けるため、大学病院などで薬剤実習を行なっています。
その実習とは、病院に、意識がなく心臓機能が停止状態の重症患者が搬送された際に、医師の適切な指導のもと、安全性を確保したうえで、アドレナリンをその患者に投与するというものです。
救急車の中や救急現場などで、救急救命士によって、アドレナリン投与を行なうことで、救命率向上がさらに期待されることになるでしょう。
平成16年7月より、救急救命士によって気管挿管を行なえるようになったり、平成18年4月より、薬剤投与を行なえるようになったりと、救急救命士が行なうことが可能な救急処置範囲が拡大されました。
そのため、救急救命士を養成したり再教育をしたりする際に必要な病院実習に加えて、気管挿管と薬剤投与の病院実習を行なう必要があります。
それにより、医療機関内において、医師の指導のもとで、救急救命士が病院実習を実施する機会が増えてきています。
このような病院実習は、実習を行なう病院に入院中の患者や、救急車で搬送されてきた患者に対して、医師の監督下において実施するものです。
その場合、本来は、その患者に対して、実習の詳しい説明と同意を事前に行なう必要があります。
ところが、必ずしもそれが行なわれていない場合があるのが現状なのです。
このような救急救命士による病院実習を順調に進めていくには、広く国民に次のことを知ってもらい、理解してもらうことが必要です。
・病院で、患者に対して、救急救命士が実習を行っていること。
・救急救命士が病院実習を行なうことを、承認している病院があること。
・救急救命士が受ける病院実習は、現場における救急活動の質を向上させるために、欠かせないものであること。
・救急救命士が病院実習を行なうには、患者に協力と理解をしてもらう必要があること。
消防庁では、救急救命士の病院実習の必要性を強く呼びかけるために、ポスターを作成して、医療機関やさまざまな施設に掲示しています。
救急救命士は、助けを求めている傷病者の所へ、救急車で駆けつける救急隊として活動しています。
救急隊は、3名が1組になって、1台の救急車に乗り込みます。
そして、その3名の中で必ず最低1人は、救急救命士の資格を持った隊員でなければなりません。
救急救命士は、医師の指示を受けて、特定の医療行為を行なうことができます。
つまり、器具を使って、呼吸が止まっている傷病者に処置をしたり、静脈に点滴をしたり、気管を管によって確保したり、薬を投与したりなど、病院に到着する前に行なうことができるのです。
このような処置は、患者さんの命を救うために、大変重要な行為なのです。
救急隊は、朝8時30分から、次の日の朝8時30分まで、24時間連続して働いています。
119番にかかってくると、救急隊は、救急車で傷病者の所へ駆けつけます。
その現場に着いたら、傷病者の症状を確認し、すぐにどのような応急処置をすれば良いのか判断し、適切な処置を行ないます。
そして、患者の受け入れ可能な病院を探して搬送し、その患者の症状と、救急救命士が行った処置を医師に伝えます。
救急車が1日に出動する回数は、平均10回くらいあります。
1回出動するのに1時間程度は費やすので、1日のうちに半分近く出動しているのです。
また、救急隊の仕事は、救急車で出動する以外にもたくさんあります。
救急車の中で使用する器具に異常がないか、1つ1つ入念に検査をします。
もしそこで、調子の悪い器具が見つかれば、すぐに正常に直します。
さらに、救急講習会などにも参加し、地域の人たちに、正しい救急法を指導しています。
また、雑誌やテレビの取材を受けることもあり、救急時の安全な対応方法について、多くの人に知ってもらうための大切な仕事なのです。
日本の医療業界全体についても言えますが、救急救命の場では人材が不足しているので、救急救命士の資格を取得していれば、就職や転職する際にとても役に立つでしょう。
実際、ハローワークなどで、求人募集を見つけるのはそれほど難しくないでしょう。
近頃では、インターネットでも、医療系を専門とする求人募集サイトがたくさんあります。
例えば、消防機関においては、特定の医療行為を行なうことができる「高規格型救急車」が主流となりつつありますが、現状としては、それに搭載されている医療機器を操作することができる救急救命士は、地方によっては人数がかなり不足しているところもあります。
だから、今後、救急救命士という資格は、ますます期待されることになるでしょう。
次に、救急救命士の収入についてです。
消防署で勤務する場合は、救急救命士の年収は400万円前後のようです。
ほとんどの救急救命士が、各地方自治体の消防職員として働いているので、給与や手当など条例で決められた収入となり、初任給の目安は、月20?25万円程度となります。
また、病院で勤務する場合は、それぞれの病院で規定された給料に従います。
勤務時間が不規則な場合が多く、特殊な仕事内容のため、事務職などと比べると高収入になります。
また、救急救命士とは、患者さんの命に関わる重要な仕事という面でも、比較的に給料は高いといえます。
だいたい、大企業に勤めるサラリーマンと同じくらいだと思います。