救急救命士は、助けを求めている傷病者の所へ、救急車で駆けつける救急隊として活動しています。
救急隊は、3名が1組になって、1台の救急車に乗り込みます。
そして、その3名の中で必ず最低1人は、救急救命士の資格を持った隊員でなければなりません。
救急救命士は、医師の指示を受けて、特定の医療行為を行なうことができます。
つまり、器具を使って、呼吸が止まっている傷病者に処置をしたり、静脈に点滴をしたり、気管を管によって確保したり、薬を投与したりなど、病院に到着する前に行なうことができるのです。
このような処置は、患者さんの命を救うために、大変重要な行為なのです。
救急隊は、朝8時30分から、次の日の朝8時30分まで、24時間連続して働いています。
119番にかかってくると、救急隊は、救急車で傷病者の所へ駆けつけます。
その現場に着いたら、傷病者の症状を確認し、すぐにどのような応急処置をすれば良いのか判断し、適切な処置を行ないます。
そして、患者の受け入れ可能な病院を探して搬送し、その患者の症状と、救急救命士が行った処置を医師に伝えます。
救急車が1日に出動する回数は、平均10回くらいあります。
1回出動するのに1時間程度は費やすので、1日のうちに半分近く出動しているのです。
また、救急隊の仕事は、救急車で出動する以外にもたくさんあります。
救急車の中で使用する器具に異常がないか、1つ1つ入念に検査をします。
もしそこで、調子の悪い器具が見つかれば、すぐに正常に直します。
さらに、救急講習会などにも参加し、地域の人たちに、正しい救急法を指導しています。
また、雑誌やテレビの取材を受けることもあり、救急時の安全な対応方法について、多くの人に知ってもらうための大切な仕事なのです。
日本の医療業界全体についても言えますが、救急救命の場では人材が不足しているので、救急救命士の資格を取得していれば、就職や転職する際にとても役に立つでしょう。
実際、ハローワークなどで、求人募集を見つけるのはそれほど難しくないでしょう。
近頃では、インターネットでも、医療系を専門とする求人募集サイトがたくさんあります。
例えば、消防機関においては、特定の医療行為を行なうことができる「高規格型救急車」が主流となりつつありますが、現状としては、それに搭載されている医療機器を操作することができる救急救命士は、地方によっては人数がかなり不足しているところもあります。
だから、今後、救急救命士という資格は、ますます期待されることになるでしょう。
次に、救急救命士の収入についてです。
消防署で勤務する場合は、救急救命士の年収は400万円前後のようです。
ほとんどの救急救命士が、各地方自治体の消防職員として働いているので、給与や手当など条例で決められた収入となり、初任給の目安は、月20?25万円程度となります。
また、病院で勤務する場合は、それぞれの病院で規定された給料に従います。
勤務時間が不規則な場合が多く、特殊な仕事内容のため、事務職などと比べると高収入になります。
また、救急救命士とは、患者さんの命に関わる重要な仕事という面でも、比較的に給料は高いといえます。
だいたい、大企業に勤めるサラリーマンと同じくらいだと思います。