救急救命士は、厚生労働大臣が認定している国家資格です。
救急救命士国家資格を取得するためには、年に1度行われる救急救命士国家試験に合格する必要があります。
この国家試験は、平成17年度までは、年に2度行われていましたが、平成18年度からは、他の医療関連国家資格と同じように、3月末に1度行われるようになり、合格発表は4月にあります。
この国家試験を受けるには、救急救命士法の第34条で定められている条件を満たしている必要があります。
さまざまな条件や特例がありますが、ほとんどの場合が、救急隊員として現場で経験を積んできた消防官と、学校や専門学校で必要な知識を得て、受験資格を取得した学生が受験しています。
試験地は、北海道、東京都、愛知県、大阪府、福岡県です。
試験形式は、筆記試験のみで行なわれ、合計200問あります。
全てマークシート方式で、5つ選択肢の中から1つ選択するものと、2つを選択するものがあります。
合格するには、必修問題で80%以上の得点、通常問題で合格基準点以上(標準偏差により算出される)の得点という、合格基準を満たす必要があります。
試験の内容は、ヘルス出版の「救急救命士標準テキスト」から、ほとんど出題されているようです。
出題される範囲は、厚みのかなりあるテキスト2冊からなので、膨大な量で気が遠くなると思います。
ところが、出題される傾向は、毎年それほど変わることがないので、過去10年分程度の過去問題をしっかりと理解しておけば、だいたいの傾向と対策が把握できるでしょう。
救急救命士国家試験の対策のためや、救急救命士となってからでも、とても役に立つ書籍を紹介します。
「救急救命士標準テキスト」は、救急救命士として欠かせない、基本的な知識を盛り込んだテキストです。
さまざまな疾患や処置などが記載された、1000ページ以上もある厚いテキストです。
第6版まではかなり厚い1冊のテキストでしたが、救急救命士の救急処置拡大に伴って、「気管挿管追補版」と「薬剤投与追補版」が登場しました。
そして、第7版からは、気管挿管と薬剤投与まで含めた内容となり、テキスト自体も、上巻と下巻の2冊に分かれました。
また、救急救命士国家試験は、このテキストからほぼ出題されています。
次に紹介するのが、「新ステップアップ 救急救命士 国家試験対策 薬理作用」です。
救命救急の現場においては、薬理作用を理解しておくことが、非常に重要となります。
この本は、唯一救急救命士が扱うことができる薬剤である「アドレナリン」をはじめ、心肺停止や心筋梗塞、脳梗塞などに対して、救急の現場で医師が使用している薬剤の薬理作用について、詳しく解説しています。
救急救命士を目指している人や、救急救命士として働いている人、救急救命士と連携をとる救急隊員や消防職員の人にとっても、とても役に立つ1冊です。
「救急救命士国家試験問題」は、2008年春に実施された、第31回救急救命士国家試験で出題された、200問全問を掲載しています。
それぞれの問題のごとに、解答と間違えやすいポイントを詳しく解説しています。
資格取得のための試験を受験するには、過去問を解いていくことが非常に重要となるので、この問題集は、救急救命士国家試験を控えた人にとって不可欠な1冊といえます。
救急救命士国家試験の合格率は、毎年90%程度あるので、しっかりと勉強と準備をして受ければ、合格するのも難しくない国家試験です。